WACC (1) 四苦八苦編


07/06/25 PM10時ごろ  ・コメント(11)

このWACCが問題がなかなかの曲者みたいですが、頑張って見たいところです。

WACC(加重平均資本コスト)と言い、ROICと併用する事が多いようです。コストなので基本的には低い方がいいのですが、注意点も色々あるようです。

WACC = rE×E÷(D+E) +rD×(1−税率)×D÷(D+E)

 D:有利子負債総額
 E:株主資本(時価総額)
 rE:株主資本コスト
 rD:負債コスト
ハッキリ言っていきなり難しくなってしまいました・・・・(汗)

とりあえず進んでみますが、資本コストで、少し勉強してみたのですが、
資本コスト株主資本を提供する株主お金を貸してくれた負債のコストで成り立っています。

WACCを求める前に株主資本の考え方について整理しなければ、非常に困った事態になるので先にまとめて見ます。
色々なサイトや書籍を見た僕なりの考えです。会計や企業経営についても全くの素人です。くれぐれもその点はご注意下さい。

資本コストですが、

rE=Risk free rate + β×(市場の投資利回り−Risk free rate)

から求めます。
式の内容を説明しますと、
算出するのにβという個別株式の変動/株式市場全体の変動という数字を使います。
市場の変動を受けた数値を使用するので非常に不確かな物になってしまうそうです。
板倉雄一郎事務所:「DCF法は最悪だ!」
それを踏まえて使用してください。使用する場合は[会社四季報CD-ROM版]か、MSNマネーBloomberg.co.jpを参考にします。

 ・Risk free rate=国債の利回りを使用しますので、2007.06現在で約2.0%になるでしょうか。
 ・泉州電業(9824)のβを調べると、MSNなら1.03、Bloombergなら0.943となり早くも整合性がとれません。
 ・市場の期待利回りは7.0%とか言われているそうです。
 ・ex1) 2.0+1.030×( 7.0−2.0 )=7.15
 ・ex2) 2.0+0.943×( 7.0−2.0 )=6.72

今まで確定した数字を使用していましたが、ここで出し手によって非常に変わる数字となってしまいました。
僕が勝手に師匠と呼んでいる板倉さんは、この点を注意している訳です。大まかな数字が判れば何とかなると・・・・(笑)


なので、僕は前向きな考え方に沿って算出してみたいと思います。
角山さんの書籍バリュー株で勝つための<図解>「決算書&企業価値」分析ドリルによりますと、

  • 高いシェアや強みを持っている企業 7%
  • 普通の企業 8%
  • 業績が伸びやんでいたり、不安定な企業 10%
と、なっています。

これにもう少し判定要素を加えておこうと思います。
  • 新興市場や成長企業は期待されていると思いますので、10%
  • PERが高い企業は文字通り期待されているので、10%
  • 株主構成で<外国>が多いとやはり期待されていると思いますので、10%
判定を強めにしておこうと思います。


だらだらと長くなってしまいました。いつも駄文すいません。
次回は、実際にWACCを算出してみようと思います。


関連エントリー
 資本コスト
 ROIC (投下資本利益率)
 WACC (1)
 WACC (2)
 EVA (経済的付加価値)

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コメントお待ちしています♪

1. vb
2007 06/26 (Tue)
AM 05:25

定量化するのって、バイアスやブレを縮小させるのに効果的ですよね。
私の場合、毎回企業を見ながら
「そのROICを継続的に実現するために、見なきゃいけないリスクはどのくらい?」
と考えてます。

ですが、個人的な感情によるバイアスや、そのときの気分によっても変わってしまうので、
やはり、ある程度の定量化は必要なんだろうなぁと、かえるさんの記事をよんでしみじみ感じました。

ところで、私ごとで恐縮ですが、ブログ復活しました。(単純なんですいません)
今度は細く長く続けていこうと思いますので、よろしかったら、また相互リンクお願いいたします。

2. かえる
2007 06/26 (Tue)
PM 08:00

>vbさん
難しいので決め打ちをして練習をしていきたいと思います。

vbさんはリスクによって数字を変えておられるようですが、βは使用し市場の期待利回りを変更されておられるのでしょうか?
それとも、WACCを10%と言った風にされておられるのでしょうか?


追伸:相互リンクの件はこちらこそ宜しくお願いいたします!

3. vb
2007 06/26 (Tue)
PM 09:15

相互リンク、ありがとうございます。うれしいっす。

WACCの件ですが、私はβそのものを変更してます。
というのも、私はβが直感的に一番ピンとくるんです。

βが1.0だと市場平均と同じリスクという意味ですよね。
ようするに「1.0はTOPIXを買うリスク」じゃないですか。
なんで、基準点として感覚的に分かりやすいんです。

でも、曖昧な自分の感覚に頼りますんで、結局はいい加減な値になってしまいます。
(ブルームバーグ等の値も参考にはしますけど)

板倉雄一郎氏の自分勝手割引率という考えは大好きなんですけど、
欲深い私は常に1000%とか考えちゃって、とても買えるレベルにまで株価が落ちてこないんです。

なので、今はこれで落ち着いてます。
他にいい方法があれば即、乗り換えたいんですけどね。

長文、失礼いたしました。今後ともよろしくお願いいたします。

4. ひっきー
2007 06/27 (Wed)
AM 02:24

かえるさん、突っ込んで勉強されてますね♪
WACCを算出するのって難しいですよね。私が選ぶ企業は“地味”でかつ“安定”しているつもりなので、6%くらいですかね(笑)。でも、年利15%を目指しているので、15%という話もありますが…いずれにしても、超自分勝手割引率です(汗”)

5. 笠置
2007 06/27 (Wed)
AM 04:44

βの値って難しいですよね。今、ジェネリック医薬品メーカー日医工(4541)のWACCの算出をしていますが、ブルームバーグのβをみると、0.369になっています(汗)
0.369×(7.0%-2.0%)=1.84% と資本コストがなってしまい、「長期の国際利回りよりも期待利回りが低い」事になってしまいます。

さすがにこれを信じるわけにはいけないので、自分勝手割引率を用いる事にします。
たとえば、自分以外の株主がどれくらいリターンを期待しているかってことに思いをはせ(笑)、個人投資家に人気なら多めに見積もり、その逆親会社が大株主だったりした場合は少なめに見積もっています。
ジェネリック・・・医薬品はディフェンシブ銘柄だから、期待利回りも低いかな・・・
ジェネリック・・・今注目されているから、期待も大きいかも・・・?
ということで、結局「平均である7%」を用いてみようかなと思っています。

ちなみに、一番いいのは期待利回りを多めに設定しても十分ROICとWACCの差がある会社を見つけるといいと思いますよ!
私が見た中では、HOYA(7741)はROICが20%を超えています。なので、多少WACC算出にぶれがあろうがSPREDがプラス=企業価値増大は確実でしょうね。
(・・・ただし、今の株価水準は飛びついて買いたい水準とは思っていないので買ってはいないです。チェックしておいて暴落時に仕込みたいものです・・・)

6. かえる
2007 06/27 (Wed)
PM 12:12

>vbさん
やはりβを変更されているのですか。βには問題があるようなので、
TOPIXに比べて調整するルールが良い様に感じますね。
バイアスが掛かる問題点はありそうですが、ちゃんと企業の問題点を含める事ができれば結果的に正しいような期がします。

僕もその方式も参考にさせて頂きます。

7. かえる
2007 06/27 (Wed)
PM 12:26

>ひっきーさん
ちょっと自分に生かせるかどうか判らないんですが、少し頑張ってみようかと。
それにしても、正しい方向に進んでいるかが心配です・・・・(汗)

ひっきーさんの場合はスクリーニングの時に分析の“地味”でかつ“安定”というふるい(株主の期待を排除)を掛けてWACCのブレを少なくされているようですね。
なので、WACCを決めて計算する!と言ったところなのでしょうか。

8. かえる
2007 06/27 (Wed)
PM 12:34

>笠置さん
やはり大いに問題がでていますね。βは自分で決めても良さそうですね。
そうなると株主構成はやはりちゃんと見た方が良い項目の一つですね。

少し質問よろしいでしょうか
自分勝手割引率を使われいるようですが、僕は最大を10%としてみましたがが、
笠置さんは最大の数値はいくらで想定されて事があるのでしょうか?
例えばPER40の企業ですと、平均のPERが20倍程度と考えると2倍期待されている訳ですよね(簡単に考えてですが)。そうなると最大値が10%では小さいかなと・・・・。

まぁ〜そのような企業を投資対象からははずしていますが・・・。

9. 笠置
2007 06/28 (Thu)
AM 06:07

>かえるさん
質問ありがとうございます。
自分勝手割引率についてですが、上に書かれているようにβを用いた場合
rE=Risk free rate + β×(市場の投資利回り−Risk free rate)
のβ値は0〜2の範囲で動いたはずです。なので、β=2.0をいれると最大値になるのかなあと。
市場の期待利回り=7% リスクフリーレート=2.0%とした場合、
株主資本コスト=2%+β×(7%ー2%)=2.0%+2.0×(7%-2%)=12%

つまり、ベータを用いた場合の最大値は12%となりそうです。
(市場の期待利回りを10%とするならば、18%になりそうですね)

ベータは使えないなんていいながらこんな事を書くのは矛盾しているようですが(汗)固めに見積もって、株主資本コストの最大値は12%(新興市場なら18%とか)なんていうのはどうでしょうか?

でも・・・
かえるさんも触れているように、
*株主構成によってはもっと高い気もします(デイトレーダーが多いとか個人に人気とか)
*新規に個人投資家が株式市場に増えると、市場の期待利回りは7%より上がってくる気がしませんか?

で。結局これに至ります・・・
>まぁ〜そのような企業を投資対象からははずしていますが・・・。

10. 笠置
2007 06/28 (Thu)
AM 06:24

私のコメントにミスを発見しました。
株主資本コスト=2.0%+0.369×(7.0%-2.0%)=3.84% 
でした。(リスクフリーレート2.0%を足すのを忘れていました。)
リスクフリーレートより低いってどういうことだろうな〜と思って
いたのですよ。お詫びして訂正します。

11. かえる
2007 06/28 (Thu)
PM 11:09

>笠置さん
いつも丁寧な回答ありがとうございます。
仰られているように、12%と18%というのは良さげですね。厳しくしといても良いかもしれませんね。
こういった事をもっとよく考えて投資に繋げていきたいと思います。

今回色々考えてみて意見を頂き本当に勉強になりました。
もう少し入ってみたいですが、頭がホントにパニックです♪
また地道に書籍からインプットしたいところです。


             

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