前回:ユニオン投信交流会に行ってきました(1)の続きです
ユニオン投信の特徴
そして労働組合の活動の続きとして、「信頼できる資産運用商品」という事で、労働組合が株式会社、ユニオン投信が誕生したそうです。
ユニオンファンドの特徴は「世界の株式」・「世界の株式時価総額を基準」・「現金比率を調整」という、なかなかアクティブな方針だと思います。
まず面白かったのは、「世界の株式時価総額を基準」→「5年後の世界の株式市場を想定」のところでした。 ユニオンファンドの投資比率を見てみますと、現在の比率に比べて新興国と日本の比率が高くなっています。
新興国の比率が大きくなっているのは、5年後を想定しているからだそうです(IMFが発表もしている)。
日本の比率が高いのは、自国が割安投資環境の優位性とのことでした。
そして気になるのが「現金比率を調整」だと思います。
現金の部分にも信託報酬が掛かるのでどうか?という考え方もあるかと思いますが、その考え方は「年金運用」から来ているようです。
年金運用の場合、複数のファンドに投資し、もちろんその中に現金も入れて資産全体を管理しています。
しかし、各ファンドが勝手に現金のポジションを持つと全体の比率が崩れてしまいます。 それは年金運用の意図する配分ではなくなります。 ですから、各ファンドはなるべく【全部投資】という流れだったそうです。 それが一人歩きして、ファンドが現金を持つのは・・・という大きな流れができたそうです(たぶんアメリカの年金運用の考え方だったような・・・・)。
ユニオン投信の運用方針は、そう言った都合ではなく投資してくださった方達のお金を、ふやしつつも現金を上手くつかって守りたいとのことでした。
そして年利6%を目標としているそうですが、その理由は以下だそうです。
毎月2万円を30年間積み立てると元本は約700万円
それを年利6%で複利運用すると約2,000万円になる
2,000万を年率6%で運用し続けると毎月10万円ずつ20年間取り崩せる
もっとらしさを打ち出して広がって欲しいです
※懇親会では美味しい馬刺を頂きました♪
他にも色々とお話しを伺ったのですが、労働組合が投信会社の意味がやっとわかりました。 そして僕もm@さんと同じようなことを感じていました。
保険会社に対する共済、銀行に対する労金のように、既存投信会社に対するユニオン投信という位置づけが明確に、全国に広まっていって欲しいです。
Site.M from 新所沢:ユニオン投信交流会に参加しました(1)
ファンドが誕生した思い・経緯などを武器に全国の組合員の方達にも広がって欲しいです。