あまりポートフォリオの期待収益率などの数字をいじることはないのですが、年金積立金管理運用独立行政法人が採用している、期待収益率、標準偏差や各資産の相関係数の値期待収益率を使うか、相関係数とリターンの数字を使っていました。
年金積立金管理運用独立行政法人が、毎年基本ポートフォリオの数字を見直しているようで、1973年〜2006年(以前は2003年までの数値)で、書く値を見直していましたので、おさらいしておきたいと思います。
資料5 基本ポートフォリオの検証について
期待収益率 | 標準偏差(リスク) | |
国内債券 | 3.0% | 5.45% |
国内株式 | 4.8% | 22.25% |
外国債券 | 3.5% | 13.44% |
外国株式 | 5.0% | 19.85% |
短期資産 | 2.0% | 3.71% |
ただ注意しなければいけないと思われる部分があります。期待収益率の内訳を書いておきたいと思います。
- 短期資産 (2.0%) : 実質短期金利 1.0%+CPI上昇率 1.0%
- 国内債券 (3.0%) : 実質長期金利 2.0%+CPI上昇率 1.0%
- 国内株式 (4.8%) : 実質リターン 3.8%+CPI上昇率 1.0%
- 外国債券 (3.5%) : 実質短期金利 1.0%+現地ベースのリスクプレミアム 1.5%+CPI上昇率 1.0%
- 外国株式 (5.0%) : 実質短期金利 1.0%+現地ベースのリスクプレミアム 3.0%+CPI上昇率 1.0%
CPI上昇率は、長期的な物価の上昇率(1983年〜2002年)になります。
これを考慮しなければ、日本の株式の期待リターンは3.8%となります。
非常に低い想定ですよね・・・・・。というか、今年は3.8%を投資目標にしましょうか。
外国株式の過去の実績では、リスクプレミアム(現地通貨建てのベンチマークリターン−短期金利)では、6%程度となっていますが、3%程度は株価の割高になった事に拠るものとして3%を使っています。
以前に比べ数字が非常に低くなっているように思われます。
この数字を使い年金のリターンを想定するわけです。なので過度なリターンを想定されるより良いのかもしれませんね・・・・
みなさんは、どう思います・・・・か?
国内債券 | 国内株式 | 外国債券 | 外国株式 | 短期資産 | |
国内債券 | 1.00 | ||||
国内株式 | 0.15 | 1.00 | |||
外国債券 | -0.06 | -0.26 | 1.00 | ||
外国株式 | -0.05 | 0.27 | 0.55 | 1.00 | |
短期資産 | 0.45 | -0.01 | -0.05 | -0.12 | 1.00 |
相関係数については、ほとんど変わっていないようです。
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