あまり投信ブロガーの間でも、相談でもあまり話題にならない投信として"ターゲットイヤーファンド"があります。
アメリカの確定拠出年金(401k)では、かなりの主流となっているカテゴリーとなっています。
大和総研の資料 [PDF] 米国投信市場における退職貯蓄制度の役割によりますと、ターゲット・デート・ファンド(TDF)の残高は、10000億ドルを越えているメジャーなファンドになっております。
しかし個人的にも、世間的にも注目されていないファンドとなっています。 その理由がターゲットイヤー後の運用方針になります。
下記の図が一般的なターゲットイヤーファンドの運用方針になります。 ターゲット到来後は、安定運用に切り替わるのが一般的になっています。
年を重ねるにしたがって残高が増えていきますし、運用期間が短くなるのでリスクを下げる意味はあると思います。 ライフプランの計画を立てる上でも変動を抑えることができるので、使いやすいファンドとも言えます。
しかし、あまりにも保守的すぎるのではと感じていたところ、DC(確定拠出年金)向けの商品ではありますが、ターゲットイヤー後も運用継続するファンドが出てまいりました。
- DCターゲット・イヤーファンド(6資産・運用継続型)
- 実質的な信託報酬 : 0.59%(税抜上限)
- 信託財産留保額 : なし
- 決算 : 年1回
- 信託期限 : 無期限
- 運用会社: 三井住友トラスト・アセットマネジメント
ターゲットイヤー到達後の明確な運用方針は打ち出されていませんが、ある程度のリスクを取りながら運用をしてくれそうなことが窺えます。
引き出し時期には、なるべくファンドをシンプルにして運用をしながら必要な分だけ引き出して行きたいと思っております。 一つの運用の参考となりそうなファンドと感じていますので、ウォッチしていきたいと思います。