NHKの番組を見ていて、映像やセット、ちょっとした声だけでも有名なタレントさんが使われていたりと、作り方が豪華だなーと感じることがあるので、ちょっと調べてみました。
映像を提供しているので、作るのにもお金がかかりますよね。そこで作るお金、製作費を決算書から見てみました。
受信料を払っているので、思う所を少しぐらい書かせていただきます。
製作費で2400億円! スポーツ・報道に力を入れている
決算説明書にジャンル別の製作費が出ています。トータルとしては、3600億円ですが、これには、人件費や減価償却費が含まれているので、除いたグラフもあるので見てみると2400億円も使われているようです。
費目別を見ると、出演・著作権・放送権料がTOPになっていますが、これは海外のテレビも積極的に放映していますし、海外の大きなスポーツ大会の中継も多いので、その費用が大きいのではないでしょうか。
NHKも民放も製作費の割合は大きく変わらないようです
そこで民放4社はどうなっているか、こちらも決算書の資料から調べてみました。
フジ・メディア・ホールディングス - 決算説明資料・説明会
決算資料・説明会|TBSホールディングス
決算説明会|IR情報|日本テレビホールディングス株式会社
決算説明会・決算説明資料|テレビ朝日ホールディングス
調べてみて判ったのですが、NHKも民放の製作費と収入(NHKは受信料)の割合はそう大きく違わず平均35%ぐらいなようです。
割合は大きく違わないのですが、売上げの差がかなり大きいので使えるお金も連動して大きくなっています。
ちなみに昨年度はどこの民放も、コロナの影響で10%前後、メディア事業の売上げが下がっていますが、NHKはなんと前年比プラスの収入となっています。
世界と比較してみると高くないように見えるが物価が違う
こちらは世界の国営放送とのちがいを総務省が調べてくれていました。有名はイギリスのBBCと比較してみると、そう受信料に違いはないようですが、物価違いが考慮されていません。 例えばよく指標として使われるビックマックで比較してみます。
世界のビッグマック価格ランキング - 世界経済のネタ帳
イギリスだと463円、日本では390円になります。 つまり日本円の方が15%ほど価値が低くなっていますので、それから換算するとBBCの受信料は 18,000円ぐらいの感覚ではないでしょうか。
諸外国の公共放送の受信料制度の状況 - 総務省
https://www.soumu.go.jp/main_content/000697727.pdf
NHKには好きな番組も多いですし、良い番組を作って欲しいと思ってはおりますが、少し国民の感情に寄り添って欲しいと思います。
NHK受信料「高い」が63% 朝日世論調査:朝日新聞デジタル