著書ありがとうございます!
非常に元気なタイトルがついた書籍をいただきました。
日経平均(インデックス)を捨ててこの日本株を買いなさいってことなのですが、ただ単に徐々にふえつつあるインデックス投資家さんを煽る内容になってはいません。
しかし、タイトルを見ただけ、流し読みをしただけではインデックス投資家さん達としては「だから?」と返したくなるように感じるのではないでしょうか。
著者の藤野さんは現役のアクティブファンド(ひふみ投信)のマネジャーですし、投資の世界に身をおいて20年以上仕事にされておられるので、単にインデックス投資を批判している訳でないと思っています。
ですので、今回は感想を書くよりも、アクティブな投資家さん、インデックス投資家さんにも「一理あるね」と言っていただけるような事を頑張って書いてみたいと思います。
本の内容に対して僕として(インデックス投資家さんもかな?)は3つ、ツッコミたい所がありました。
◆日経平均のインデックスに投資する人なんて少ないと思います
◆ましてや日本株だけに投資するインデックス投資家なんて少ないと思います
◆インデックス運用を知っている個人投資家なんて少ないと思います。
まずタイトルをよく考えてみると「世界分散を捨ててこの日本株を買いなさい」じゃないんです。 あくまで日本株なんですよね。 全てのインデックス投資を否定している訳ではありませんし、本書を読んでみると海外への投資も否定していない事も判るかと思います。
あと、まぁー日経平均は知っていてもTOPIXは知らない人も多いかと思いますので、日経平均を軸にされたのでしょうね。
じゃーなぜ日経平均、日本市場の指数に対して、死んでいるって書かれているのでしょうか?
ちょっと個人的に感じるところをグラフにしました。
TOPIXや日経平均などは簡単に言いますと「大きい株指数」、言い換えると成長してきた株指数なんですよね。
しかし、上を見ていただくと分かるように、海外の企業とは違い成長できていないのを問題提起しているんだと思います。
実際には、ここ10年で日経平均は下がり続けていますが、株価が上昇した企業は6割あるそうです。
そう言った事を感じている僕としてはこの本から、
ただ単に大きいというだけの日本のダメなインデックスに、そしてそのダメなインデックスに連動するようになってしまった、多くのアクティブじゃないアクティブファンドへの投資に気を付けて欲しい。と言っているように感じました。
そんな訳で、インデックスであれアクティブであれ、良い企業にお金が流れるようになって欲しいと願っている藤野さんの声が聞こえたような気がします。
肝心の「この銘柄を買いなさい」とのことで、銘柄選びのことも書かれているのですが、そちらの方は(汗
時間を掛けてゆっくりと実践していきたいと思います。