上場MSCIコクサイ株、上場MSCIエマージング株では、配当はでるのでしょうか?
今井さん: 結論から先に述べさせて頂きますと、「配当はでます」。
先物を買う場合、委託証拠金を取引所に預けます。 それ以外にも現金があります。 その現金で何をしているかと言いますと、"金利運用"をしています。 その金利分が分配金の原資になります。
決算時にその分配原資があれば、配当します。
上設定から現在までの運用状況についてお聞かせください
小島さん: これまでのところ、指数と基準価額の連動性に関しては、当初想定していた以上に順調な運用ができていると考えています。 少し補足しますと、現在(2010年4月16日)までの取引価格(市場価格)の動きをみますと、基準価額より高くつけられる現象が生じています。
【連動対象である株価指数とETFの基準価額】は、あまり乖離せずに運用できているのですが、【 ETFの基準価額と取引価格】の乖離率は相対的に大きくなっています。
この乖離について考えられることは、日本の投資家の当該海外株式市場への期待や、為替の動きなどが影響していると思います。 日本市場が開いている間は海外の市場は閉じていますので、連動対象となる指数の変動はありませんが、為替は動いています。その影響は少なからずあると思います。
今後、日々の出来高が今以上に増えてきますと、裁定が働き、乖離幅も小さくなっていくと考えています。
純資産については、両ETFともに順調に追加設定が入ってきています。 これは想定していたより少し早い追加設定でしたので、社内でも良いニュースだとよろこんでいます。
今後は、商品をより知って頂くための活動にも力を行きたいと思っております。
今後の商品戦略などをお聞かせください
かえる: : 個人的には、小型バリューや、ファンダメンタル・インデックスのETFに期待しております。
今井さん: 制度改正でより柔軟な設定ができるようになりましたので、今後の商品展開にもご期待ください。
これまでで、日本株のETF、先進国株式と新興国株式、そして外国債券のETFと、オーソドックスな商品のラインアップはほぼ揃いました。 現在は投資家のみなさまに、どういった役立つ商品を提供できるか、ワクワクしながら研究をしています(笑)。
かえる: : みなさん、日興アセットマネジメントの新しいETF(上場MSCIコクサイ株、上場MSCIエマージング株)のレポートはいかがだったでしょうか?
先物を組み入れるという少し変わったETFではありますが、なかなか魅力的な商品だと感じました。
最後に、ここまでレポートに目を通してくださったみなさんにお礼を述べたいと思います。
また、お忙しい中、取材を快く承諾していただいた日興アセットマネジメントの今井さん、小島さん、そして、予定を調整したくださった陽田さんに感謝の意を述べて、このレポートを終わりとさせていただきます。 本当にありがとうございました♪