企業の将来を利益を予測し企業の現在の価値を算出するのがDCF法だと思うのですが、予測は難しいので、じゃ〜予測しないのもアリなようです。
さて、先日株の学校のヒロトさんと企業の分析仕方についてご教授頂き、vbさんの大迷惑 | 企業価値分析を見て、一番低く見積もった企業の価値を算出できた気がするので、書いて色々批判を受けてみようかと♪
DCF法は、非常に企業の成長の見方が難しいため、僕のレベルではハッキリ言って上手く使いこなせないような感じです。
なので、 予想しない範囲で出しちゃえと言うことです。
はっきり言ってWACC次第の価格なので、一応の目安として行きたいと思っています。
とりあえず、永続成長率を "0%" にしちゃいます。
最近、少し価格が下がってきている、9824 泉州電業で算出してみたいと思います。
・NOPLAT 平成18.10月期 5,360百万 5,360×(1−0.40)=3,216百万
・純資産 22,361百万
・有利子負債 500+14+0=514百万
NOPLAT | 平成18.10月期 5,360×(1−0.40)=3,216百万 |
純資産 | 22,361百万 |
有利子負債 | 514百万 |
現金等 | 3,934百万 |
WACC | 6% (いい企業だと思うので) |
EVA | 3,216−22,875×6%=1,843 |
残余価値(残余価値とは収支予想期間の最終年度での会社の価値)←この予測が難しい。
ですが、これを予測しないと言うことは、前年度の決算の数字を使用しています。
残余価値 = EVA×( 1+永続成長率 0% ) ÷ ( WACC 6% − 永続成長率 0% )
= 1,843 ÷ 6% = 30,716
これを現在価値に割り引くと最低価値がでると思います。
NPV = ( 30,716 ÷ WACC 6% ) = 28,977
最低株価 = ( NPV+現金−有利子負債 ) ÷ 株式数
= ( 28,977 + 3,934 − 514 ) ÷ 10.8百万株
= 3,000円となりました。
さて、お次は大迷惑のvbさんの会社四季報を見ている人の最低価値を算出してみようかと・・・・。
※ 設備投資のお金等は面倒くさいので、変化なしで算出です。
四季報の予想 | 平成19.10月期 | 平成20.10月期 |
売上高 | 80,000 | 82,000 |
営業利益 | 6,000 | 6,200 |
NOPLAT | 3,564 | 3,683 |
ここから予測 | ||
ROIC | 14.1% | 14.5% |
EVA | 2,050 | 2,156 |
残余価値 = EVA×( 1+永続成長率 0% ) ÷ ( WACC 6% − 永続成長率 0% )
= 2,156 ÷ 6% = 35,933
これを現在価値に割り引くと最低価値がでると思います。
NPV = ( 41,982 ÷ WACC 6% ) = 35,483
35,933+1,843+2,050+2,156=41,982
最低株価 = ( NPV+現金−有利子負債 ) ÷ 株式数
= ( 35,483 + 3,934 − 514 ) ÷ 10.8百万株
= 3,602円となりました。
いますぐ、泉州電業を売却した事業の最低価値は、3,000円というとこでしょうか。
で、2年後までは事業は成長すると四季報で予測した泉州電業の価値は、3,600円となりました。
特に最低価値は、FCFの成長率も考慮していませんし、売上げ等の成長も見込んでいないので、非常に低く算出されていると思います。
という事は、泉州電業って結構割安?