インデックス投信などを紹介したりしていますが、インデックス投資について自分なりに整理したいと思います。
インデックス投資とは、市場の平均を狙う投資の手法になります。平均を狙う手法なのですが長い目でみると、非常に有効な投資手法です。
投資をする場合に2種類の投資手法に分かれると思います。
- 市場平均以上の投資収益を追求する、アクティブ運用
- 通常の投資を考えるとアクティブ運用だと思います。儲けた!損した!の世界です。
市場平均の投資収益を追求する、インデックス運用 (パッシブ運用)- ※パッシブ運用について簡単に説明します
指数(国全体や資産クラス全体の値動きを示す)を算出しそれに合わせ投資するします。
日本では日経平均(225社)やTOPIX(東証1部企業)、米国だとS&P500(主要な500社)などの、株価を平均した指数を設けています。この指数を合わせて投資をしています。
色々と比較対照とされる投資手法ですが共通する事は、「今より未来はきっと企業は成長しているはず」
だと思います。お先が全く見えないのであれば、それは投資ではなくチャンスを狙った投機になると思います。
その投資手法ですが、投資信託での購入がメインになることが多いと思うのでインデクッスファンドとアクティブファンドの違いを簡単に表にまとめておきます。
インデクッス投信 | アクティブ投信 | |
---|---|---|
リターン | 長い目で年率6〜7% リターンが出るまで時間がかかるので非常に退屈に感じてしまう。 | ファンドマネージャによって当たりはずれが非常に大きい リターンを期待しているため、値動き等非常に気になる。 |
手数料 | 指数に連動するので安い (手間がかからない分) | 手間がかかるので割高になる |
信託報酬 | 日本株インデックスファンド 約0.55〜0.70% 外国株インデックスファンド 約0.84〜1.00% | 概ね1.0%〜2.5%程度 特に見えないコストととして、委託手数料・保管管理料がインデックスファンドに比べ割高になる。 |
分配金 | 少額、無配のため、配当にかかる税金が安く押さえられ複利効果が望みやすい。 | 配当が多くなる傾向があり、税金、手数料により効率が悪くなりやすい。 |
投資知識 | 基本的にはあまり必要なし | ある程度の知識は必要。 リターンが期待できそうか予測しなければいけない。 |
組入銘柄 | 問題のある企業やや業績の悪い企業も組み入れなければいけない。 | ファンドマネジャーが思ういい企業が組み入れられている。 |
状況 | 日経平均等の指数にそっているので、流れを把握しやすい。 | 商品を把握していないと状況が把握しづらい。 |
お金が減って欲しくはないですが、覚悟をして投資している訳なので、相応のリターンを欲しい訳ですよね。
ならば、アクティブ運用の方が良さそうに思えますが、投資信託全体で見てみますと10%前後の商品しかインデックスファンドのリターンを上回っていないようです。
ゆっくりと資産運用をしたいのならば、インデックスファンド、自分には投資信託の選別ができ、相場が読めるのならアクティブファンドが良いと思います。
ですが、注意です。アクティブファンドは10%程度しか勝てていないのが現状です。数あるファンドから優良なアクティブファンドを選び保有し続けていくのは非常に難しくなっています。
株式の長期的なリターンは約6〜7%と言われています。
長期の資産運用で考えますと、この約6〜7%に対し信託報酬が引かれている訳です。アクティブとインデックスの両ファンドに1%の信託報酬に差がどれだけあるか計算してみたいと思います。
- アクティブファンド (7%−信託報酬1.5%)
- 100万円を5.5%で10年運用した場合 ・・・・・・ 171万円になります。
100万円を5.5%で30年運用した場合 ・・・・・・ 498万円になります。 - インデックスファンド(7%−信託報酬0.5%)
- 100万円を6.5%で10年運用した場合 ・・・・・・ 188万円になります。
100万円を6.5%で30年運用した場合 ・・・・・・ 661万円になります。 - 30年後には163万円の差が出ています。
こうして見ますと長期運用をすれば、1%がさらに複利の効果が上げてくれる事が分かります。 - 20,30年とインデックスファンドを超えるリターンを上げてくれるファンドが予測出来れば、そこに投資するのですが、ハッキリ言って予測できません。なので、市場の平均を狙いじっくりと投資するインデックスファンドの方が向いていると思われます。
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