自社株の消却を勘違いしていました。
ちょっとイー・アクセスから煽り的なIRが出ていたので、プロのお言葉を借りて注意書きをしておこうと・・・・。
イー・アクセス 自己株式を消却、資本効率と株主利益が向上
僕も以前では、自己株式の消却は経営の効率に繋がると思っていましたが、厳密に言うと違うようです。そこは板倉センセと森センセがしっかり書いています。さすがです。
BTB第2回「自社株買い」 - 板倉雄一郎事務所
ITAKURASTYLE 「金庫株の取り扱い」 - 板倉雄一郎事務所
パートナーエッセイ(by Mori) 企業と法律 第19回「よくある勘違い?!(自己株式ふたたび)」
詳しくは上記のリンクを読んで頂ければと思います。簡単にまとめますと、
正しい時価総額 = 株価×(総発行済み株式数−金庫株数)
割安に自社株を買った時点で経営の効率化に近づく。
計算に自己株式は使用しないので消却は関係ない。消却は市場にでる不安が消えるだけである。
自己株式の処分は、株式の新規発行と同じ扱いになるので注意。
自社株買いは良いことばかりではない?
で、自社株買いの事を考えていて少し疑問が出てきました。またまた素人的でちっちゃい事なんですがね・・・・(汗)
今回はTOPIXについてなんです。現在のTOPIXは浮動株の比率で組み入れ割合が決まっています。
浮動株基準株価指数(ふどうかぶきじゅんかぶかしすう)は、マーケット全体の価格変動を評価する上で、対象マーケットに上場されている各銘柄の浮動株のみを指数の評価対象にする株価指数の算出方法。
浮動株基準株価指数 - Wikipedia
で、最近自社株買いが多く行われていますし、以前は第三者割当増資で株式発行し資金を調達した企業が多かったと思います。
そうなると比率が変わってくる訳なのですが、自社株買いは優良企業が行う方が多いですし、増資は財務的に厳しい企業が行う傾向だと思います。
優良株の比率が自社株買いで減り、あんまり良くな企業の比率が増える訳ですよね?
時価総額に変動して比率も変動するので、そこら変は上手くなっているとは思うのですが、真面目にしている会社の比率が減って、株式発行会社の比率が増えるのであれば納得できない・・・・・。
日経平均やMSCI-Japanなどが、同じ方法を採用していたとしても、それは算出会社によって決められた銘柄、ある程度市場を代表する会社なので、まぁ〜納得できますが、TOPIXの場合は東証1部全体なので、こんな事を感じると思うんです・・・・・。
そうなっているのであれば、東証さんにはもうちょっと仕組みを改善して欲しいですね。
と言うか、調べたら良いんですが、まずはふと思った疑問書いてみました。