前回のまでの続きは、
ROIC (投下資本利益率)
さて、WACCもなんとか簡易的に算出できそうです。というか自分のレベルでは簡単に算出し後から考えた方が良さそうです。
WACCの算出は、もう一度書きますが、
WACC = rE×E÷(D+E)
[@1]+rD×(1−税率)×D÷(D+E)
[@2]になっています。
今回もまた泉州電業を続きに練習にしてみたいと思います。
- @2 負債コストの考え方
- 結果から書きますが、負債のコストは借入金に対する利息になります。利息がコストになるのですが、企業の利息は税金の控除ができるので、それを求めています。
- @2 負債コスト
- @2=1.2×( 1−0.40)×514÷(514+30240) = 0.01
- @1 株主資本のコスト
- rE:株主資本コスト 8% (泉州電業は普通な企業と考え8%を採用します。)
- D:有利子負債 514百万円
- E:時価総額 10.8百万×2800=30,240百万
@1=7×30240÷(514+30240) = 6.88% (資本コスト7%にした場合)
@1=6.72×30240÷(514+30240) = 6.60% (WACC (1)) ex2) WACC=6.72%を使用- WACCは0.01+7.87=7.88%になりました。
- これは加重平均コストとして利益の足を引っ張る訳です。
なので、ROIC 14.0%−WACC 7.88(6.61)%=6.12〜7.39%となりました。
この値をSpread(価格差)と言い、この値が10%を超えたりと大きければ良いようです。ただ大きければ良いのではないのですが、その点を補足しておきたいと思います。
資本コストをもう一度見て欲しいのですが、株式が多いとコストは上がります。借入で行うとコストは下がるのです。
そうなりますと、コスト(WACC)を下げるには銀行から資金を調達すれば良いのですが、負債が増え過ぎるのは企業の経営としては問題です。
では、株式で資金を調達されていると、企業の負担は減りますが、株式が増えるので、株主の期待(WACC)が上がるのでこれも問題です。
先を見ている企業はこのバランスを非常に注意しているようです。
で、なんとかまとめてみます。(というかお助けを・・・。)
有利子負債の少ない企業は、株式の割合が多いのでWACCは高くなってしまう。
有利子負債が多い企業や新興企業は、株主の期待が大きいためのでWACCが高くなっています。
なので、稼ぐ力があっても、成長路線に不安が見えると、スプレッドが縮まり売られるようです。
※ WACCの数字が低すぎるのは、有利子負債が多すぎると思われるので注意が必要だと思います。
株価を裏付けるものは・・・?-忘れるな!俺の投資備忘録相互リンクしている笠置さんに色々とやりとりして教えて貰ったのですが、判りやすく教えてくださいました。
有利子負債の少ない企業は、株式の割合が多いのでWACCは高くなってしまう。
有利子負債が多い企業や新興企業は、株主の期待が大きいためのでWACCが高くなっています。
なので、稼ぐ力があっても、成長路線に不安が見えると、スプレッドが縮まり売られるようです。
※ WACCの数字が低すぎるのは、有利子負債が多すぎると思われるので注意が必要だと思います。
株価を裏付けるものは・・・?-忘れるな!俺の投資備忘録相互リンクしている笠置さんに色々とやりとりして教えて貰ったのですが、判りやすく教えてくださいました。
それにしても、泉州電業のスプレッドが少ない気がするけど大丈夫なのかな?
さて、これで算出できましたが、どう使うかが大事みたいです。
ROIC>WACC(スプレッドが+)ではないと、企業の価値は増えていかないと判断ができます。
あんまり深く考えなくてもいい感じがしますが、なぜWACCが大きいと問題かを覚えておきたいと思います。
さて、この次は何を勉強すれば、企業の価値が見えてくるのだろう・・・・?
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