分散投資をされている人にとっては大事なポイント
「リバランスはどのようなタイミングがおすすめですか?」という相談を世界に投資する株式ファンド1本投資している方から受けたことを思い出したので、個人的な考えを整理しておきたいと思います。
リバランスとは、ポートフォリオを構築(投資対象を実際に組入れ)した後、相場変動などで変化した投資配分比率を見直し、値上がりした資産・銘柄を売り、値下がりをした資産・銘柄を買い増す、などによって、ポートフォリオの構成を最初と同じ比率に修正していく手法のことです。 リバランス / 大和アセットマネジメント株式会社
と言うことで、決めている配分から崩れると、元に戻す作業になります。
全世界株式ファンドは、私たちから見ると【先進国・日本・新興国】の株式に投資していますが、指数にあわせて運用会社が常に調整してくれています。
ある意味、リバランスばっちりとも言えるかもしれません。
またバランスファンドも、決められた配分になるように、運用会社が調整してくれていますので、基本的にはリバランスを気にする必要はないかと思います。
ですが、いくつかの商品を組み合わせ、株式や債券に投資している場合は違ってきます。リバランスをすることによって、リスクやリターンに差がつくんです。嬉しいことに良いほうに。
個人的には大きな変化があった時でいいのではと思っています
2015年に良い記事がありました。
一定期間ごとにリバランスをした場合と、決めている配分からずれた時にリバランスをした場合、どちらもリバランスをしなかった時よりリスク・リターンが向上している結果だったようです。
ちなみに2020年版のデータも購入しているのですが、近い結果になっています。
上記のデータは、1970年に一括投資をスタートした場合のデータになります。データでは3年ごとのリバランスが一番いい結果となっていますが、 積立投資や途中に入金している場合は、ここまで差は出ないと思っています。
※安い資産もしっかりと購入していくからです
ですので、個人的には1~3年の期間で変化があったときに、思い出したようにリバランスをするぐらいでも問題ない良いかと思っています。
その変化ですが、
- 家族構成が変わったとき(リスクに対する考えに変化がある)
- 環境が変わったとき(仕事や住宅など、環境が変われば考えに変化がある)
- 価格が変わったとき(大きな暴落や、バブル状態など、配分にズレがある)
- 制度が変わったとき(例えばNISAの5年非課税が終わった時など)
などがあげられます。
シミュレーションでは税金が考慮されていないので、リバランスをすると課税されパフォーマンスが下がる可能性もありますので、ほどほどのリバランスを意識していただければ大丈夫かと思います。
大事なのは資産配分(アセット・アロケーション)
相場が良いこともあるかもしれませんが「株式のみで問題ない。」という意見をみかけますが、リスクを取りすぎていないか確認していただくことが大事かと思っております。