先週の記事ですが中日新聞に、"株の損益通算"の注意点について取材をうけたのが掲載されていました。
株や投資信託で損失が出た場合、その損失を他の口座と相殺したり、また損失を相殺しきれなかった場合、確定申告することで損失を繰り越すことができます。
東京新聞:株の損切り 節税の確定申告 社会保険料上がる場合も
相殺や繰り越しするには確定申告をする必要があるのですが、申告をすることで高齢者の方々の国民健康保険料にも影響がでることもあり、毎年窓口には問い合わせが多いそうです。
特に75歳以上の方は、後期高齢者医療制度となり、所得が現役なみと判断されることとなると窓口での負担が1割から3割になる可能性もあります。
伝えたかったことを図にしておきます.....。
会社員の方は、健康保険の決まり方が違うのであまり気にされなくても問題ありませんが、扶養内のかたや国民健康保険の方は注意が必要です。
損益通算は差引の結果が収入でしたが、繰越の場合は通算前が収入となる場合がありますのでさらに注意です(通算後を所得とするところもあるそうなので、詳しくは市町村、後期高齢者医療広域連合などにご確認くださいませ。)。
扶養の判定、国民健康保険、後期高齢者医療保険料、介護保険料など、さらには自己負担にも影響する可能性があります。
ネットや雑誌などには、申告をして税金を抑えよう。などの記事が多いですが、思わぬ影響もあるので、注意をしてください!