かえるの気長な生活日記。

へっぽこ投資家が、みなさんの老後の不安を少しでも減らすお手伝いができるよう、資産形成に役立つ投資(直販投信、インデックス投資、確定拠出年金iDeCo、バリュー投資)を自ら実践・やさしく紹介しているブログです。◆当ブログにおける内容は、個人の見解であり、所属する組織とは関係ありません。

プラスだと報道されにくい年金運用 2020年度は37兆円のプラス

アフィリエイト広告を利用しています

日本の公的年金の一部を年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用しています。
運用して、いつ引き出されはじめるかと言いますと、50年先の予定になりますので、あまり騒ぐことは意味はないのかもしれませんが.....。

さて、運用方針は、「長期・分散・低コスト」 シンプルな運用方針になります。
気になる方は、GPIFのサイトをチェックしてみてください。

www.gpif.go.jp

2020年度のリターンは37兆円、累積は95兆円のリターン

f:id:kaeru_onou:20210703175307p:plain

年金の運用がマイナスですと、国会でも取り上げられ報道されるのですが、プラスだと静かなのは、個人投資家の多くの方は感じておられるかもしれません。
微力ですが取り上げて勘違いを減らしたいと思っています。

GPIFは年度(2020/4/1~2021/3/31)と、昨年のコロナショックで下げた直後から計算されているため、37兆円という大きなリターンとなっています。
ですが累積でも、なんと95兆円もの利益をだしており、今のところ想定を上回る運用がされています。

シンプルなポートフォリオ 5クラスの資産で運用されています

f:id:kaeru_onou:20210703175311p:plain

年金運用のポートフォリオは、上記なようにシンプルな4資産で運用されています。ちなみに対象となっているベンチマークは以下の4本になります。
※外国株式が全世界株式(先進国+新興国 日本の除く)になっています。

  • 国内債券  NOMURA-BPI「除くABS」
  • 外国債券  FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース)
  • 国内株式  TOPIX(配当込み)
  • 外国株式  MSCI ACWI(除く日本、円ベース、配当込み)

運用スタイルもインデックス運用が8割を占めており、運用額が大き過ぎることもありコストが重要視されていることがうかがえます。

リターンの源泉は、長い時間をかけた値上がり益と配当の積み重ね

f:id:kaeru_onou:20210703175257p:plain

リターンに着目されていますが、値上がり益だけではなく、しっかりと配当益も積みあがってきています。
以前は、国内債券の割合も大きく、まだ利回りもよかったため配当益が主でありましたが、2011年以降は値上がり益が大きくなっていますが、今でも毎年3兆円もの配当を受け取っています。

 

年金の業務概況報告書ですが、資産運用の考え方と年金の仕組みがまとめられて報告書ですので、ぜひチェックしておいてください。