世間的には、FIREという言葉が流行っていますね。「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので「経済的自立」と「早期リタイア」を意味しています。
企業からのご依頼が多かったのもあるの大きな理由かと思いますが、少し前までライフプランの相談をお受けしている中では、早期リタイアよりも圧倒的に定年退職後のセカンドライフや再雇用について多く対応しておりました。
特に60歳以降の働き方については、それまでの準備が非常に大切だと思います。
準備といってに書くとシンプルなのですが、「どんな働き方をするか」「お金の面で問題ないか」と思っています。
男性はお金のため、女性は楽しく過ごすため
相談でも感じていたのですが「男性はお金のため、女性は楽しく過ごすため」という傾向があるかと思います。感覚だけではだめだと思い、いろいろなアンケートを調べてみたのですが、そのような傾向ははっきりと出ているようです。
静岡市高齢者就労に関する実態より、抜粋しました。 青線で囲っていますが、男女で大きな結果が違っています。男性は、生活費のため・住宅ローンなどの返済のためが女性より高くなっています。
一方で女性は、人とのつながりや生活リズムや刺激を得るためと、ポジティブにも思える意見が高くなっています。
いわゆる、働く夫+専業主婦という構成が多いからかもしれませんが、個人的にが長く働きたいと思っているので、女性のようなポジティブな意識で働けるよう準備をしていくつもりです。
内閣府の「令和2年版高齢社会白書」より、こちらも差が出る結果となっています。60歳~65歳男性の「収入が欲しいから」の高さが清々しいですね。こちらも早めの準備、老後に備えておくことが出来なかったことが大きな要因かと思います。
そう言う意味では、やはり早期リタイアする・しないに限らず、資産形成に取り組むことは非常に大事だと思っています。
最後は、JTUCが実施した、高齢者雇用に関する調査2020 になります。女性はコミュニケーションや、現役世代の人手不足を補っているなどの意見が高い一方で、男性は「技術やスキルを伝承したい」とございます。
ただ個人的には「技術やスキルを伝承したい」 この考えは非常に気を付けて欲しいと思っています。はっきり言って、以前と今と"これから" の生き方・働き方や考え方、どんどん変わっていくと思っています。 少しは役に立つと思っていますが、多くな役立たないかと思っています。だからこそ経験だけに頼らず一生勉強が続いていくと思っております。
当たり前ですが先立つものがないと不安が先にくる
3つのアンケート結果を抜粋いたしまいたが、男女に似た傾向が出ています。これは先ほども書きましたが、今までの人生スタイル(働く夫+専業主婦)というスタイルで、無事に過ごせてきた人達が多いからかしれません。
これからの時代はさらに多様な働き方・生き方になっていくかと思いますが、お金がないと選択肢が限られてしまうこともあるかと思います。
人生100年時代に向けて、長く働く選択肢も早期リタイアもあると思いますが、どちらにしてもみなさんなりの準備をしていただければと思います。