長期投資という視点で資産運用を行うにあたり、過度なリターンを期待すると、運用方針をころころと結局変更ばっかりするポートフォリオになってしまいます。
数値を参考するにあたり良いデータがありました。年金積立金管理運用独立行政法人も採用している
期待収益率
なるものがあります。インデックスは下記のようになります。
過去 27 年間 (1973年 〜 99年) のデータから標準偏差および相関係数を計算。
・国内株式: TOPIX(配当込み)
期待収益率 6.50% 標準偏差 21.62%
・国内債券:野村ボンド・パフォーマンス・インデックス総合
期待収益率 4.00% 標準偏差 5.45%
・外国株式:MSCIKOKUSAI 世界株式インデックス
期待収益率 7.00% 標準偏差 20.30%
・外国債券:ソロモン・スミス・バーニー世界国債インデックス (除く日本)
期待収益率 4.50% 標準偏差 14.67%
出典 :平成15年 2月 厚生労働省資料より
と、なっているそうです。
外国株式が、一番リターンが期待でき、日本国債がリターンが少ない結果になっています。
では、外国株式や日本株式に全部を投資すれば、上手くいくと・・・・リターンが非常に期待できる訳です。
ですが、上手くいけばの数字には続きがありまして、期待収益率の後ろに標準偏差という数値があります。これは簡単にいうとリスク大きさの数字になります。期待収益率は、絶対の数字ではないので注意が必要です。
この数値(標準偏差)が大きいと、上下に振れる可能性が大きく小さいと安定している訳です。
貯金に比べると、どれもが期待収益率いいと同時に、リスクが存在する訳です。
で、年金の資産運用を見て貰いますと、日本国債が67%と、一番のウェートを占めており、安定した収益を求めるポートフォリオを組んでいると言える訳です。
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