かえるの気長な生活日記。

へっぽこ投資家が、みなさんの老後の不安を少しでも減らすお手伝いができるよう、資産形成に役立つ投資(直販投信、インデックス投資、確定拠出年金iDeCo、バリュー投資)を自ら実践・やさしく紹介しているブログです。◆当ブログにおける内容は、個人の見解であり、所属する組織とは関係ありません。

初の三角合併も危険な香り?

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さて、11/5にシティグループが東証に上場しますが、少し日興との流れをメモしておこうと思います。
日興株はシティグループの株に交換されるので注意が必要すよね!
シティグループですが、巷で話題のサブプライム・ローンの影響で少し株価が元気が無いようです。
 Citigroup Inc.のチャート
シティグループは先週、不良債権関連費用などの計上が響き57%減益を発表し、株価は2003年以来の安値を付けた。ブルームバーグ・データによると、シティグループの株主が来月受け取る四半期配当は、利回りが年率換算で5.07%となる。
Bloomberg.co.jp: 日本

ここで気になるのがやはり利回りの高さですよね・・・・。
まずは、日興の利回りを見てみたいと思います。
会社四季報の値を見てみますと、
 EPS 72.4 で配当は24円予想となっています。(配当性向は33%)
 TOB株価1700円で計算しますと、1.4%となります。
 ただ、配当性向中間期が50%となっていますので、36円で2.1%となります。
中間決算の予想は四季報に届いていませが、上記にあるようにシティの交換比率にもよりますが、利回りは5%と非常に魅力的です。
ちゃんとした比率で交換されるのであれば、世界のシティを保有したい気もします。


少し話はそれて、上場に関し公募増資は行わないようなので、大型IPOのように資金の拘束もないと思うので、大きな混乱もないかもしれませんね。
東京証券取引所は29日、米シティグループが第1部市場に上場することを承認したと発表した。上場日は11月5日。シティは東証上場をてこに成長市場と位置付ける日本での知名度や存在感を高める。シティは三角合併の手法を使って、日興コーディアルグループを完全子会社化する予定で、シティ株を受け取る日興の株主は国内で売買ができるようになる。

 シティ上場の幹事証券は日興コーディアル証券と野村証券の2社が務める。上場に際しシティは公募増資など新株を発行せず、東京で資金調達は行わない。
NIKKEI NET(日経ネット):経済ニュース

さて、お次は実際の交換ですよね。
シティは来年1月に日興株主に対して1株当たり1700円相当のシティ株を割り当てることを表明している。そのシティ株価は一定期間の平均株価で算出するが、まだ決まっていない。上限は58ドル、下限は37ドルと定められている。平均株価が37ドルを下回ったら、割当株数は変わらず、日興株主が受け取る株数が目減りする。
NIKKEI NET(日経ネット):経済ニュース

この点が注意ですかね。現在は42ドルですのでホント注意が必要です。交換を決める株価は来年の1/15〜17日の株価で決まるので時間的にはゆっくりと考えることはできますね。
注意ついでに、このような記事も出ていました。
1日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によれば、CIBCワールド・マーケッツの有力アナリスト、メレディス・ホイットニー氏は米金融大手シティグループに対し、300億ドル規模の資本不足に陥る事態を回避するため、配当削減ないし資産売却を実行するよう警告を発した。ただ、こうした手段は今後数年間シティの利益を押し下げかねないという。時事ドットコム:シティ、300億ドルの資本不足に陥る恐れ=有力アナリストが警告−NYT紙

日本円にして、約3兆5000億もの資金が足りなくなるかもしれないよです・・・・。
そう簡単に美味しい話はないようです。

------------ 追 記 (11/2) ------------ シティグループの株価が37$を割り込んだりしていますね。 そうなると1700円の価値は無くなってしまいますので、もしかするとシティが当初設定した1350円と言うTOB価格って結構妥当だった....? 月曜日にシティが上場するので、お次ぎはそこに注目しましょうか。