かえるの気長な生活日記。

へっぽこ投資家が、みなさんの老後の不安を少しでも減らすお手伝いができるよう、資産形成に役立つ投資(直販投信、インデックス投資、確定拠出年金iDeCo、バリュー投資)を自ら実践・やさしく紹介しているブログです。◆当ブログにおける内容は、個人の見解であり、所属する組織とは関係ありません。

日本郵政グループの退職給付引当金

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さて、大きな企業の分析は苦手な"かえる"です(小さな企業の分析も得意はありませんが・・・・)。
先日 セゾン投信 の中野社長とお話しをしていた中で、日本郵政グループの話しが出てきましたので、メモメモの前に最近あったニュースをピックアップしたのですが、どうやら郵便事業は業績が厳しそうですね・・・。

日本郵政グループの郵便事業会社(JP日本郵便)は15日、2011年3月期の営業赤字見通しを昨年11月時点の1050億円から、約1180億円に下方修正した。同社は理由を明らかにしていないが、宅配便「ゆうパック」の遅配問題を受けてお歳暮期の人員を手厚く配置して経費が膨らんだことや、年賀はがきの販売が予想を下回ったことなどが原因とみられる。
asahi.com(朝日新聞社):日本郵便の営業赤字、1180億円に拡大 3月通期予想

 

日本郵政・郵便危険日本郵便の株主資本は急速に減少している。2010年9月中間連結決算では、半年前より593億円少ない1670億円となった。11年3月期は営業損失が1050億円、純損失が540億円に達し、株主資本はさらに縮小する見込みだ。

 同社は先月「抜本的収支改善をしなければ毎年度1000億円規模の営業赤字が発生する」との見通しを示した。そうなれば数年後に債務超過に転落する計算だ。経費の3分の2超を占める人件費の削減が待ったなしとの指摘は多い。
東京新聞:日本郵政グループ 進路見えぬ赤字体質:経済(TOKYO Web)

 

さて話の中で出てきたことは、"郵便事業株式"の退職給付引当金*1が厳しそうとのことでした。 僕のなりにちょっと簡単に日本郵政グループの状況を調べてみました。
日本郵政・郵便危険

特に郵便事業における退職給付引当金が、資産の中でもかなりの割合50%以上を占めていますね。 郵便局の方も35%とかなりの割合になっています。 グループ全体でみますと310兆円もの資産がありますが、預けられているお金や保険のお金なので額面通りにはとれません・・・。 

給付の怖さがあらためて表面化してきていますね。  怖さと言いますか、制度・計画などの見直しの大切さがわかりますね。 どう言った対応がされていくのか、注目していきたいと思います。

 

*1 退職給付引当金とは、退職以後に従業員に支給される給付金の準備金にあたる負債のことを言います。 将来でるお金なので固定負債に計上されています。