年金運用さんの考え方だけなのもちょっと寂しいので、山崎元さんの記事からもちょっと探してきました。
2000年に崩壊した、いわゆるネットバブルの頃には、上昇した米国のPER(株価収益率)と辻褄が合うように、リスクプレミアムが今まで考えられていたよりも低いのだという考え方が台頭した。それまでは、株式市場全体の平均的なリスクプレミアムは5%から6%くらいではないかという人が多かったのだが、この頃は、2%か3%程度だという考え方の支持者が増えた。その後、ネットバブルが崩壊して米国の株価とPERが低下するとともに、「2〜3%派」の数は減ったようだ。株式の「リスクプレミアム」は5%なのか|山崎元のマネー経済の歩き方
どうやら、この出所等については、僕には探せなかったのですが、リスクプレミアム2〜3%と言う数字から、期待収益率を算出してみますと、日本株の場合 1.5%の長期金利として、"3.5〜4%"となります。
貸出し金利の目標になりそうなインフレ目標率+α、リスクプレミアムを低くした場合、日本の年金運用の期待収益率と、どれも、"4〜5%"あたりに落ち着きますがどうでしょうか?
それにしても、リスクプレミアムってなんなんでしょうか.....?
では、他の国の長期金利を見てみますと、アメリカ 2.7% ぐらいになっています。 MSCI KOKUSAIの半分近くはアメリカなので、アメリカの数字で良いと思うんですが、期待収益率 "4.7%〜" と、こちらはほぼ、年金運用さんの数字と同じですね。
ちょっと、ここらで色々なデータをまとめて見たいと思います。
日本株式 | 海外株式 | |
---|---|---|
年金積立さん(2006) | 6.5% | 7.0% |
年金積立さん(2007) | 4.8% | 5.0% |
リスクプレミアム(3%) | 4.5%(1.5%) | 5.7%(10年2.7%) |
リスクプレミアム(5%) | 6.5%(1.5%) | 7.7%(10年2.7%) |
内藤忍の資産設計塾 | 7.0% | 8.0% |
イボットソンさん | 6.0% | 7.0% |
アメリカの10年債は、2.7%になっていました。 30年債ですと、3.5%になっておりこちらで行くともう少し期待リターンが上がりますが、低い方の値を採用しました。
それにしても難しいですね。色々あって・・・・(汗) 計測する期間にリターンの数字は変わってきますし、これが将来への保障でもありません。
数字がそろいましたが、最後にこれを踏まえて今後の投資をどうしていくかを思いつきで書いてみたいと思います・・・・。