個人年金について少し考える。(1) の続きになります。
個人年金保険 株をはじめる前に読むブログさんも参考にさせて頂きました。
計算例ですが通常個人年金は月額1万円以上が普通なので、10万円以上払い込みだと思うので、所得税 50,000円、住民税 35,000円控除という前提で計算しています。
課税所得 | 所得税と住民税 の控除率 | 控除額 | 控除総額(40年) | |
---|---|---|---|---|
195円以下 | 5% 10% | 5万×5%=2,500円 3,5万×10%=3,500円 | 6,000円 −500円/月 | 24万円 |
195万円以上 330万円以下 | 10% 10% | 5万×10%=5,000円 3,5万×10%=3,500円 | 8,500円 −708円/月 | 34万円 |
330万円以上 695万円以下 | 20% 10% | 5万×20%=10,000円 3,5万×10%=3,500円 | 13,500円 −1,125円/月 | 54万円 |
695万円以上 900万円以下 | 23% 10% | 5万×23%=11,500円 3,5万×10%=3,500円 | 15,000円 −1,250円/月 | 60万円 |
900万円以上 1800万円以下 | 33% 10% | 5万×33%=16,500円 3,5万×10%=3,500円 | 20,000円 −1,538円/月 | 80万円 |
1800万円以上 | 40% 10% | 5万×40%=20,000円 3,5万×10%=3,500円 | 23,500円 −1,958円/月 | 94万円 |
さて、最後に控除額を払込総額から引いて利回り(表4)を求めてみたいと思います。
課税所得 | 払込総額 | 想定利回り |
---|---|---|
195円以下 | 538-24万=514万円 | 1.52% |
195万円以上 330万円以下 | 538-34万=504万円 | 1.61% |
330万円以上 695万円以下 | 538-54万=484万円 | 1.80% |
695万円以上 900万円以下 | 538-60万=478万円 | 1.86% |
900万円以上 1800万円以下 | 538-80万=458万円 | 2.06% |
1800万円以上 | 538-94万=440万円 | 2.20% |
そうしますと実質の払い込み額が減る事になり利回りも上昇する事になります。ある程度の年収がありますと、利回りが1.7%程度を越えてきます。
注意して頂きたいのは年収が多くなれば得する不思議な商品なのです・・・・・(汗)
個人向け国債が現在1.70% と考えてみても、現在では良い金融商品として捉えて良さそうです。
参考 国債利回り
最後に個人年金についてまとめて見たいと思います。
※ 僕の個人的な考えなので、指摘等あればコメントを頂けるでしょうか。
- 高金利時代の商品は現在の商品と違い設定金利も高いので、一度利回りを算出されるのが良いかと思います。
- 申告しなければ、タダの定期預金みたいな商品になってします。
- お金持ちだと有利になる商品なので節税のために入っても良いような気がします。
- 国債と同じと捉えてもいい気がしますので、個人年金、国債、現金の同時に持つのは、すこし保守的すぎる運用方針だと思います。
- インフレには全くと言っていいほど対応していないはずです。これが一番の問題ではないでしょうか。
- 低金利時代の商品と捉えて良いのではないでしょうか。預金金利が 3% にもなってきますと、あまりにも不利すぎる商品と思うので、一定期間での見直しは必要ではないでしょうか。
- 還付されたお金は再投資しないと結果的には利回りが低下する結果となるので、お小遣いと考えないこと。
- 運用期間が短くなると、年金額に対し、控除額が大きくなるので見た目の利回りは上昇します。ですが、運用期間が短くなると少額での加入は難しくなっていると思われます。月々の額が大きくなると節税効果が小さくなるので、利回りは低下することになります。上手く商品として作られています。
- もし加入を検討をされているのであれば、
- 生命保険と保障部分がかぶっていないか。
保障部分が被りますと、無駄な保険料を払うことにになるので注意してください。 - 金利については、これから上昇が考えられますので、見直しができた方が良いと思います。
- 生命保険と保障部分がかぶっていないか。
※ こう書いてみましたが、僕自身はファイナンシャルプランナーの資格も持っていませんし、保険の仕組みについても熟知しているわけではありません。
間違い等があるれば加筆や訂正等をするのでご注意下さい。
商品を見直すキッカケとなれば嬉しいと思います。