証券取引所のルールには「5年間無配で、3年間債務超過が続いた場合」という上場廃止基準があります。
この債務超過というのは、貸借対照表(バランスシート)において、「資産」の合計金額よりも「負債」の金額が大きい場合をいいます。
債務超過の場合、通常ではプラスの資本の欄がマイナスの金額になってしまいます。
簡単にいいますと、資産をすべて売却しても負債を返済しきれない状態であるといえます。
では、企業に価値は無いかといいますと、バランスシートでは、企業が事業を継続したときの将来にあげる収益は織り込まれていないため、債務超過だから事業を継続する価値がないとは言い切れないと言えます。
ですが、非常に危険な経営状態であることは確かです。
追記
会社四季報では、「株主持分比率」の欄が −% となっていれば、債務超過の状態を示します。
会社四季報では、「株主持分比率」の欄が −% となっていれば、債務超過の状態を示します。