最近、TOB(株式公開買付)の話題が多く色々と注目されていますね〜。
未上場でも有価証券報告書の提出が義務付けられている株式会社の株を、市場外で5%以上買う場合、原則としてTOBで買い付ける必要があります。
■TOBというのは、
ある企業の株式を大量に取得したい場合に、新聞広告などを使って「買い付け期間・買い取り株数・価格」を公表して、不特定多数の株主から株式市場外で株式を取得する方法のことを言います。
市場で大量に株を買うと価格が上昇してしまいますし、需給によっては時間が非常に掛かります。ですが、TOBは公表した買付価格を期間内で買うため、資金計画が容易になります。
※ 期限までに買付予定数の株式が集まらなかった場合は、株券を返却してキャンセルすることになるので、買付に失敗した時のリスクを抱えません。
企業を買収する手段として広く利用されていますが、
・買収される会社の経営陣等の賛同を得て実施する株式公開買い付けを、友好的TOB。
・賛同を得ずに一方的に行う株式公開買い付けを、敵対的TOB。
と、判断されていることが多いです。
一般的に話題になるのが敵対的TOBで、経営陣による買収防衛策が話題になりますが、基本的には既存株主の価値を希薄化したりする対応策が多いのが現状なのでしょうか。
一番多く望まれている手法として、「ホワイトナイト」の登場です。
ホワイトナイトとは、友好的な企業(白馬の騎士)に株式を購入してもらい、敵対的買収者に対抗することを言います。
ただ、企業の買収はホワイトナイトの企業にとっても大きな負担となりますし、本当に効果のある買収なのかも判りにくい点もあります。
■MBOというのは、
公開買付を行う買収者が、経営陣などの場合の事を言います。事業部門ののれん分けの場合もこれにあたります。
株式を買付、上場廃止することにより企業買収不安や株価対策からの脱却、迅速な経営等が行える利点があります。
上場廃止になるので、株券の取り扱いは注意が必要になってきます。
※ 市場での株の売買ができなくなります。