さて、前回の続き[書籍] 株式投資の新しい考え方(1)です。
株価を考えれば、エクセレントより非エクセレント
僕としては、自分なりに株価に比べて割安な企業と思って買うので、あまりこういった事は気にしていません。
ただ、割安に放置されているって言うことは、小さな企業や、エクセレントな企業ではないんでしょうね・・・・(汗)
で、内容はと言いますと、ちょっと短いんですが、1981〜1985年の5年間で当初の$100が、エクセレント企業のグループでは、$181.6。 非エクセレント企業は$297.5と、株価だけを見ると非クセレント企業を買った方が良いようです。
ただ、エクセレントな企業は5年持てても、エクセレントじゃない企業は5年持てないかもしれないので、やはり自分にあった企業を買うで行こうと思います。
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リスクとリターンは正の関係にはない
ちょっと興味深かったのが、これです。基本的にリスクが高くなるとリターンも高くなる傾向だと思っていました。
これは合っているが、間違いであると書かれていました。 β事にグループ分けしたグラフ(NYSE1941〜1990のデータ)から簡単にですが読みとってみますと、
大型株 リターン:14% β:0.65 〜 リターン:10% β:1.40
小型株 リターン:26% β:1.20 〜 リターン:21% β:1.90
見方を変え全株式で見ると、リターン:12% β:1.00 〜 リターン:24% β:1.50 を結ぶグラフになるようです。
β、リスクが低いと言う事よりも、小型株か大型株と言うことの方がリターンに影響があり、グループでみるとβが高くなることでリターンは下がったしまう。
DCF法でも、βが高いとWACCが大きくなり、将来価値を下げてしまうと思います。(ざっくりとした理解なのでお許し下さい。) それと同じような事なのかもしれません。
大型株で、高いβ(ベータ)。 あまり買うことはないのですが、頭の片隅に入れておきたいと思います。
高利回りより高益回り
1968〜2003年のデータがあったのですが、
S&P500だと23倍あたり、低利回り・高PER(低益回り)は、20倍あたり、
高利回り指数は103倍、低PER(低益回り)だと、なんと153倍・・・・。 ちょっと算出根拠に疑問はありますが、まぁーなかなか魅力的な対象ではあるようです。
判ることは、個別株に投資する場合は、低利回り株や成長を期待されている企業を長く保有し続けるのは非常に難しいかなって事のようです。
そんな訳で、僕としてはちょっと納得がいかない部分もありましたが、なかなか楽しめました本でした。
日本にも変な投信や変わったETFではなく、メインと名脇役的なインデックスに連動したETFが充実して欲しいですね。