かえるの気長な生活日記。

へっぽこ投資家が、みなさんの老後の不安を少しでも減らすお手伝いができるよう、資産形成に役立つ投資(直販投信、インデックス投資、確定拠出年金iDeCo、バリュー投資)を自ら実践・やさしく紹介しているブログです。◆当ブログにおける内容は、個人の見解であり、所属する組織とは関係ありません。

レバレッジタイプの投資信託が増えてきている。ブームになるのか

以前からブル○倍や、ベア○倍など、ある商品に対して○倍、2倍や3倍の値動きをする積極的にリターンを狙っていくファンドは存在していましたが、資産形成という観点よりも、短期的なリターンを狙ったり、リスクヘッジのために使われてきたように思われます。
※ブル型は相場が上昇しているとき、ベア型は相場が下落している<時に利益ができる仕組みです/p>

○倍となっていますように、市場が5%上昇したときに、2倍ですと10%、3倍ですと15%上昇をしますので、大きなリターンが期待できる訳です。しかし値下がりする際もレバレッジは同じように作用しますので、値下がりも2倍、3倍となります。
※100万円を投資したとしても、200万円、300万円投資している様な値動きをします

キッカケはたぶん「グローバル3倍3分法ファンド」

上記のように、そこまでダイレクトな○倍商品ではないのですが、レバレッジ(てこの原理)を活用したファンドが、ぞくぞくと設定されはじめています。きっかけは、日興アセットマネジメントのグローバル3倍3分法ファンドの躍進ではないでしょうか。

www.nikkoam.com

ちなみにグローバル3倍3分法ファンドは昨年 2018の19月に設定されたのですが、1年決算タイプは 2300億円、隔月分配型は 1200億円と、純資産総額を積み上げ成長しています。実際には4月以降の半年で一気に成長しています。

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ちなみにこちらのファンドは、3倍だからと言って、100万円⇒300万円のような仕組みではありません。

続けざまに出てきだした!

米国3倍4資産リスク分散ファンド / 大和証券投資信託委託株式会社
2019/10/15

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド / 楽天投信投資顧問
2019/11/05

ボンド・ゼロトリプル / 三井住友DSアセットマネジメント
2019/11/06

マンAHLスマート・レバレッジ戦略ファンド / 大和証券投資信託委託株式会社
2019/11/12

米国分散投資戦略ファンド(1倍,3倍,5倍コース) / 三井住友DSアセットマネジメント
2019/11/15

さまざま要因、大きな暴落もなくメインとされるアメリカ市場が好調、日本を含め先進国の債券の利回りが低調、レバレッジをかけるためのコストを安いなど、色々とあるかと思いますが、続けざまに設定されるのをみると、一時期の通貨選択型の流れを思い起こしてしまいます。

ブル・ベアタイプほど、ダイレクトなレバレッジが掛かっている訳ではありませんが、商品の仕組みが複雑かもしれませんし、値動きはオーソドックスな商品と違って動きをするかもしれません。
また、運用会社によって上手い下手の差が大きく出る商品だと思いますので、しっかりと目論見書や月次レポートをチェックすることが大事だと思います。

個人型確定拠出年金の途中経過(2019年10月)

そろそろ「小規模企業共済等掛金払込証明書」が発送されます!

久しぶりに、iDeCo(個人型確定拠出年金)をチェックしてみました。
約241万円の拠出(管理手数料など控除前)にたいして約370万円という状況でございます。 約6.88%/年のリターン。 ほんと良い時期だけに投資をしてこの数字なので、7%のリターンと簡単に言いますが、そう簡単には行かないのでは?と感じております。

まだあと10年以上拠出(積立)できるので、個人としては利益・リターンも気になりますが、税制優遇(所得控除)をしっかりと活用していきたいと思います。
※以前に鹿児島銀行からSBI証券に移換しておりますので、拠出額が正しく出ておりません。

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search.sisec.co.jp

 

2019年9月末 運用状況

そんなに大きな変化もなく9月も終わってしまいました。 月末にかけて日本市場は盛り返したようで、併せて持ち株も頑張ってくれたようでございます。 持ち株の中では、トーメンデバイス、パラカ、ヒロセ通商などが株主優待の権利月だったので権利日までは堅調だったようです。
この株主優待制度、楽しくて嬉しい制度ではありますが、株主が増えすぎると企業の負担にもなるでし、個人的に持ち株の利益を下げることにもなりますので、ほどほどにして欲しいと感じるこの頃でございます。

アメリカと中国の経済戦争は終わりがまったく見えそうにありませんね。 景気に対するモヤモヤ感はありますが世界市場は堅調のようです。
いわゆる指標では悪い数字が見えてきていますが、動く投資家は増えていくのでしょうか。

2019/9 運用状況
  先月末 今月末 前月比 年初来
かえる資産     5.78% 66.00%
(6.46%)
TOPIX 1511.86 1587.80 5.02% 6.27%
マザーズ 841.19 876.00 -4.14% 7.84%
S&P500 2926.46 2945.53 0.65% 18.35%
EAFE 63.21 64.97 2.78% 11.29%
EEM 40.19 40.64 1.12% 4.55%

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買い:なし、積立投資継続中
売り:なし
上位5銘柄:
パラカ、アドテックプラズマテクノ、ニチリン、大同メタル工業、トレックス・セミコンダクター(順不同)

日経ヴェリタス9月15日号の”七転び八起き”に掲載されました

少し前になりますが、15日経ヴェリタス9月15日号の個人投資家の投資歴を取り上げているコラム「七転び八起き」に個人投資家としての"かえる" の話を掲載していただきました。
はっきり言って成功している訳ではありませんが、少額からはじめ苦労してきた投資がどなたかの参考になればと.....

style.nikkei.com

個別株、アクティファンド、インデックスファンドにも投資している、"なんでも流"なのでうまく行かないことも多いですが、楽しみながらコツコツ続けて行きたいと思います。

農林中金バリューインベストメンツ主催のブロガー座談会

農林中金バリューインベストメンツ(NVIC)様にお声がけ頂きまして、ブロガー座談会に親子参加させていただきました。
※厳密に言いますと農林中金は、運用会社ではなく投資助言の会社になります。
 運要会社としては、農林中金アセットマネジメントとなります。

主に助言をされている『農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね』について詳しく聞くことができました。
私自身はSBI証券のiDeCoのオリジナルプランを通じて投資をしていまして、やっと詳しくお話をお聞きすることができました。
ブログをやっていて良かったと感じております。

search.sisec.co.jp

「構造的に強靭な企業® 」を厳選して長期保有

奥野さん(最高運用責任者)より、運用哲学などを詳しく熱く語っていただき、当初30分の予定が1時間ほどになっておりました。
会社名に『バリュー』が付いていますように、じっくりと割安な企業に長く投資するスタンスになります。

その企業をずっと保有するつもりで組み入れるので、ビジネスモデルを徹底的に分析して判断するそうです。 判断基準の一つに、その企業の強みが発揮される参入障壁を高さを築けているかを見ているとのことでした。
売りについては比較的わかりやすい基準でしょうか。 バリエーション、その企業の高い安いの価格での評価では売らず、その企業の分析が間違っていると感じたときに売るそうです。 こだわりの強い運用理念と固い銘柄分析への自信を感じました。

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「構造的に強靭な企業® 」を厳選して長期保有

長期保有のスタイルですので、売買を頻繁に繰り返さない、また銘柄数もかなり絞っているのが特徴で、30銘柄弱の集中投資のスタイルになります。
ここをどう感じるかは、投資される方にとって大事なポイントではないでしょうか。

実は4年近く運用されています

「長期厳選投資おおぶね」は、25億円(2019年2月時点では約7億円)ほどしかなく、短い期間ではありますがパフォーマンスも注目されているようですが、マザーファンド自体は2015年11月30日より運用されていますので、私自身としてはそこも踏まえて少し安心と期待感を持って投資しています。
また米国株などについては、まったく判断がつかないので日本株以外は投資信託を積極的に活用しています。

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その他にも「教養」としての株式投資などのお話しがあったので、いろいろとお話しさせて頂いたのですが、別エントリー自分の思いなども含め書きたいと思います。
企画してくださった農林中金バリューインベストメンツさん・参加されてた皆様、ファンドを知るキッカケをくださったrennyさん、本当にありがとうございました!

関連サイト

Abacoペルーの生産者事業拡大ファンドに出資しました

セキュリテで22本目となる投資としまして【Abacoペルーの生産者事業拡大ファンド】に投資をしました。
すでに11本が償還されており、11本が運用中になっています。

1口数万円の少額からご出資いただけるインパクト投資プラットフォームです。
経済的なリターンを求めるだけではなく、それぞれの地域で抱える課題や貧困や環境などの社会的な課題に対して、
皆様からの出資を通じて解決しようとする、経済的な価値と社会的な価値の両方を追求する新しい投資の仕組みです。

セキュリテとは https://www.securite.jp/about

リターンにつながりにくい投資ではありますが、何かの役に立てればとコツコツと投資を続けてきています。

www.securite.jp

  • 募集金額:51,000,000円
  • 申込単位:31,500円/口 (内訳:出資金30,000円 取扱手数料1,500円)
  • 会計期間:2020年1月1日~2022年12月31日
  • 投資家特典:なし/li>

本当に5年後の教育費準備のためにリスクを意識しない投資はありなのか?

実際に相談を受ける中でも、短期でも遠い将来でもない微妙な期間、4,5年後の住宅資金や教育費のために投資をしたいと言うご相談をお受けすることがあるのですが、僕としては少し反対のスタンスでお答えさせて頂いています。

しかし、ちょっと自分の考えを改めて見直しをさせられたコラムがありました。 書かれた方には申し訳ないのですが反論をまとめてみたいと思います。

financial-field.com

アプローチをリターンからだけで決めてはいけない

詳しくはコラムをお読み頂ければと思いますが、一見正しそうなアプローチがされています。
目標金額と投資できる期間、投資できる金額。 この3つが分かれば「必要な利回り」を求めることができます。 この必要な利回りが確定されている商品があれば問題はありません。

そのような商品がないので投資をする訳なのですが、投資にはリスクがつきものです。その視点を忘れてはいけないんです。
コラムでは、5年後200万円を用意するために、毎月3万円(元本180万円)を3%で運用すれば目標金額が用意できるとなっており、以下が資産配分という流れになっておりました。
※資産配分の例は、モーニングスターのシミュレーション結果「スタンダードタイプ【目標利回りが3%以上5%未満】」を使われているようです。 今回はそこについての突っ込みはいたしません。

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あくまでシミュレーションだが目標を達成できるか?などの、なんとなくの計算はできる

エクセルを使えば、簡単な想定をすることができるです。※正規分布としてお話し進めさせていただきます。
モンテカルロ法(別名ランダム法?)という数値をランダムに入れてシミュレーションをさせるのです。 エクセルには便利な数式、NORM.INV関数とRAND関数があり、リスクとリターンを入れると投資の結果を得ることできますので、それを5000回シミュレーションしてみました。
そのた結果が以下の図でございます。

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リスクとリターンについては、上図の配分をもとに、リスクとリターンを算出しております。

目標の200万円を達成した回数が2294回(46%)、元本割れとなってしまった回数が1446回(29%)となっております。
本当に教育費準備のために、このような確率で良いのでしょうか? 比較的短い期間での投資は、僕としては少し厳しい印象を持っております。 
しかし、この投資できる期間を10年、20年とした長く運用する場合はというと
 10年間 達成回数 3161回(63%)  元本割れ 1136回(23%)
 20年間 達成回数 3863回(77%)  元本割れ 741回(15%)
となり目標とする資産を達成しやすくなるわけです。 だからこそ投資信託を使った投資は、長期投資を基本だと思っております。

5年後の教育資金の準備のためには?

今回のコラムの内容のご相談の場合ですと、やはり固いもので貯めて行くのが基本だと思います。 その他の方法としては、貯蓄率を上げる、ご両親からの援助や借入、奨学金・教育ローンなどがあるでしょうか。
もちろんリスクを理解された上での投資であれば問題はないと思っております。